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新しい景色をつくる解体は、「かっこいい」仕事。長く働き、高みを目指す【エーケイ技工株式会社】

2023年7月31日公開

私が選んだ職場

父親の姿に「かっこいい」とあこがれて解体職人になり、念願かなって重機オペレーターに起用された鎗田さん。町の景色を変える解体という仕事に誇りを感じ、繊細な技術を駆使する今では、9歳の息子さんからも「かっこいい」と言われています。

解体重機オペレーター/鎗田大輔さん(32歳)
旭川市出身。高校卒業後にエーケイ技工株式会社に入社。重機を使わない職人として経験を積み、6年目からオペレーターに抜てき。

職人同士の仲が良く、先輩の背中から学んだ。

型枠大工職人の父を持つ鎗田さん。その作業服姿に「かっこいいな」とあこがれを抱いたのが、職人を志すきっかけでした。高校生の時に地元のエーケイ技工の求人を目にする機会があり、他社には目もくれず応募したといいます。「外仕事が好きで、地元で安心して働きたいという思いがありました」。

高校卒業後19歳で採用され、職人としてのキャリアがスタート。内装の解体や、新築現場でコンクリートを削ったり切ったりする「はつり」に従事し、大学や空港など、スケールの大きな現場も経験しました。

入社してしばらくは体が慣れず、苦労したといいます。「廃棄するため、重さ20kgにもなるコンクリートの塊を袋に運び入れることもあり、特に真夏の作業では体力を奪われましたね」。

当時は鎗田さんのみが若手で他はベテラン勢という環境でしたが、職人同士の仲の良さに助けられたことで大きな不安や挫折もなく、楽しく腕を磨くことができたそうです。20以上も歳が離れた「はつり」の妙手の先輩は、「俺の仕事を見ておけば間違いないぞ」と背中で教えてくれたといいます。その背中を追いかけ、自身も「はつりが得意」と言えるまで上達していきました。

あこがれたオペレーターは現場全体をまとめる主役。

やがて鎗田さんの中で、解体用重機を自在に操るオペレーターへのあこがれが芽生えました。「重機は大人のラジコンのようなもの。大きいほど迫力があって好きでした」。資格を取得し、会社からも能力を認められ、入社6年目でオペレーターに登用されました。

大きな重機は総重量50t、地上10mの高さに悠々と届きます。目の前で動くと圧巻の迫力で、映画の怪獣のような力強さです。「大きな壁を壊すと景色が変わりますし、快感ですよ」と笑う鎗田さん。解体の仕事は豪快なイメージがありますが、実は繊細な技術を必要とします。

効率性を考え抜いた段取りで建物を崩すため、時には長いアームの先をセンチメートル単位で動かす必要も。10年弱の経験を持つ鎗田さんであっても、「今でも手汗が出ます」というほど緊張するのだとか。

オペレーターの仕事は重機で壊す、粉砕する、運搬車に積み込むだけではありません。建物の構造の知識と事前調査をベースに、最適な段取りを組むのも役割の一つです。そのため先を読み、安全上のリスクと効率を考えます。古い建物で図面がないケースもあり、柔軟かつ慎重に進めるためにも、地上で作業する職人との、あうんの呼吸が欠かせません。オペレーターは、全体を見渡す現場の主役とも言える存在なのです。

上達へ「経験あるのみ」。高層ビルに挑戦したい。

鎗田さんはこれまで、オペレーターとして旭川市中心部の旧西武百貨店や、市内にあった娯楽施設、高校の旧校舎などの解体を手掛けてきました。「自分が壊した所に新しい建物が立つのが醍醐味で、『その後どうなったかな』とよく見に行きます。建物は多くの人の目に触れるので、解体も奇麗に仕上げようと気が引き締まりますね」。エーケイ技工一筋でやってこれたのは、町の景色を変える仕事を好きになれたからでした。

厳しい仕事と思われがちな建設業界ですが、近年は業界や国を挙げて、働きやすさが追求されるようになりました。安全確保と効率的な作業で集中力が求められる分、息抜きやメリハリが欠かせません。鎗田さんにとっては、オフに2人のお子さんと過ごすのが何よりの幸せです。9歳の息子さんは、父親が乗る重機の模型がお気に入りで、しかも数万円もする本格派です。そして、この仕事を「かっこいい」と言ってくれます。

そんな鎗田さんが今後挑戦したいのは、難易度の高い高層ビル。「まだ理想の8割ほどの技術しかありません。経験あるのみです」と高みを目指します。この道一筋だからこそ、「解体の仕事は安心して長くできます。建物はどんどん古くなりますから」という言葉に説得力が宿ります。キャリアを積んだ先で、新しい景色が待っていることでしょう。

  • 操縦席に座り、自分の手足のように自在にアームを動かす

  • 建物の構造を把握し、現場の状況を確認しながら効率的に作業を進める

  • 複数の重機で、コンクリートの圧砕やがれきの搬出などをこなす

職人の知識と技術をベースに想像力あるオペレーターが活躍

旭川龍谷高校旧校舎解体工事の現場では女性を含め、30〜60代の幅広い方が働いています。多くは職人ですが、その統括役のオペレーターは職人として培った知識や技術がベースにあるため、経験と想像力を生かせます。鎗田さんは常に「この次は?」と考えるので、現場を効率的に回せます。より働きやすい現場にし、モチベーションを高めたいです。

エーケイ技工株式会社

2005年創業。現地調査の段階から一貫して請け負う解体工事専門業者として旭川市や近郊で施工。アスベスト除去や産業廃棄物処理なども手掛ける。企業理念は「未来への架橋となる仕事に誇りと感謝を」。

北海道旭川市神居6条6丁目2-16
TEL.0166‐63‐3001
https://akgikou.com/
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