建築の専門学校を卒業後、建設会社に入社し大工見習いとして現場に出た成田さん。憧れの職業で一人前になることを目指していましたが、限られた人間関係の中で働くうちにもっといろんな人と話したいと考えるようになります。次第に接客業に対する思いが強くなり、1年ほどで建設会社を退職。接客の基礎を身に付けるためにコンビニでアルバイトを始めます。「どのお客様に対しても丁寧に接することを心掛けていて、お客様の笑顔を見た時にやりがいを感じましたし、自分に合ってると確信しました」。
自信をつけた成田さんは、ステップアップとして阿寒のホテルでレストランのホールスタッフとして働き始めます。コース料理やドリンクを提供し、時には厨房とホールの橋渡し役として他のホールスタッフへ配膳の指示を出すこともありました。「料理をお出しするタイミングは非常に重要で、どこまで食べ進めているかを把握する必要があります。多くのお客様に気を配るのは大変でしたね」。ホテルということもあり、コンビニでは学べなかった立ち居振る舞いや言葉遣いが身に付き、接客スキルが向上しました。その後、次のステップとして選んだ新天地が旭川高砂台 万葉の湯でした。